【マーケターのように生きろ】を読んで考える「天職」とは?
こんにちは!
4歳、0歳2人の男の子を育てるママふっこです👶
自分の世界を広げてくれる読書や旅行が好きです。
このブログでは、本や日々の生活での気づき、子育てについてゆるく綴っています。
今日は井上大輔さん著『マーケターのように生きろ』を読んで感じたこと、この本を読んで私の母の話を思い出したのでその話を書きたいと思います!
本を読もうと思ったきっかけ
私は最近Twitterを始めたのですが、ある日目に留まったツイートがこの本の著者である井上さんの以下のツイート。
あなたを幸せにしてくれるのは「あなたが本当にやりたい事」ではなく、「みんながあなたにやって欲しいと思っている事」。最も多くの人が、他でもないあなたにやって欲しいと思っている事、こそが天職
これを読んで、なぜか心のモヤモヤがすっとなくなったんです。
少し私の話をさせていただくと、メーカーで研究職をしています。
世の中のために!のような大それたビジョンがあるわけではないのですが、
ちょっとでも良い仕事をして上司に認めてもらえるとやりがいを感じますし、自分が関わった製品がでるとちょっと嬉しいです。
🙄「いわゆる普通のサラリーマンです」
そんな中、最近副業や転職が一般化してきて、「好きなこと」「やりたいこと」を見つけよう!という世の中のムードがある気がしています。
私も自己分析で、好きなことややりたいことを挙げて~なんてことをしたのですが、どうもピンときていませんでした😨。
😭「抜きんでた才能なんてないし・・・」
そんな風に考えていた中、井上さんのツイートを見て、本当にやりたいことが自分でよくわからなくても、誰かの役に立つことを考え一生懸命仕事をするのでもいいんだ、今のままで間違っていないんだ、と思えました😊
調べると、本も執筆されているとのことで、早速今回紹介させていただく
「マーケターのように生きろ」を買って読みました✨✨
「マーケターのように生きる」とは?
本では、マーケティングについてわかりやすく説明されていますが、本の本質はそこではありません。
マーケティングの考え方を元に、「人の期待に応えることを追求する生き方」=「マーケターのように生きる」を提示してくれる本です。
マーケターのように生きるとは、出発点はあくまで自分ではなく相手。相手のことをよく知り、相手の立場に立って精一杯期待に応えようと努力する。
ベースにあるのは「求められること」こそ幸せの本質という考えです。
皆さん、この言葉を聞いてどう思いますか?
🙄「いやいや、自分の好きなこと・やりたいことができることが幸せでしょ」
そういう方もいると思います。
一方、
😊「やりたいことは明確にないけど、人の役に立って、喜んでもらえることが一番嬉しいし,やりがいがある」
というタイプの人は、納得感があるのではないでしょうか。
私はまさにこのタイプ!
モヤモヤが一気に晴れた気がしました✨。
「マーケターのように生きる」は、相手が出発点なので、「強烈なカリスマ性」や「人を惹きつける魅力」は必要ない。「やりたいこと」も関係ない。とのこと。
これを聞くと、「自分らしさ」を捨てるってこと?と思う人がいるかもしれません。
でも、本書ではこのように書かれています。
自分こそが答えられる「誰かの期待」を見つけ、自分なりのやり方でそれに応えていく。これを「自分らしさ」と呼ばずして何と言いましょう。
「誰かの役に立てる自分だけの領域」は必ずある
相手を出発点にしても、それに応える方法は人の数だけありますよね。
「自分のやり方で!」と意識しなくても、自然とその人の経験や考え方がにじみでてくるもの。それだけでも「自分らしさ」と胸を張っていいんだと思えました。
母から学ぶ「天職」
この本を読んで思い出したことが、私の母の話。
母は介護の仕事(社会福祉士)をしていますが、「天職」だとはっきりと言っていました。
理由を聞くと、他の人よりも何倍ものスピードで仕事をこなせるし、
利用者さんにも頼りにされていて指名されることが多い。
他の人では対応できない利用者さんも、自分ならすぐに打ち解けられる。
とのこと。
つまり、自分の能力を最大限発揮し、それを自他ともに認めている。
「得意」を仕事にしている状態。
なんですよね。
介護の仕事に巡り合ったのは、「やりたい」と思っていたわけではなく、
偶然友人に紹介されて高齢の方の家事のお手伝いから始めて、周りからすごく頼りにされるようになり、本気で取り組むために資格の取得もして~という流れだそう。
つまり、「好きなこと」「やりたいこと」から始まったわけではなく、
「偶然」と「周りから求められた」ことが掛け合わさったんだなと思いました。
ちなみに、本の中に「計画された偶然」理論に関して紹介がありました。
「キャリアを計画する」という考え方は非現実的であるとし、実際にほとんどの「キャリアプラン」は実現しないこと、個人のキャリアの8割は偶然の出来事で決まること、その偶然に全力で対処する経験の積み重ねでよりよいキャリアが形成されること
まさに母はきっかけは「偶然」だったけど、それに対し資格取得等全力で対処し、
キャリアを築いたんだと思いました。
母の話を聞いて、「自分のやりたいこと」をモヤモヤ考えて立ち止まるより、
まずは経験を積むこと。その中で自分自身が多くの人の役に立てると思える仕事を見つけていくことが大切だと改めて実感しました。
まとめ
本を読むまでは、「自分のやりたいこと」「好きなこと」を考えて、ピンとくる答えが見つからず、落ち込むことが多かった私。
しかし、本を読んで、「人の役に立てる仕事がしたい」というありふれた、一見中身のない考えでも、立派な生き方なんだと自信が持てるようになりました。
テレビやSNSを見ていると、才能を発揮し輝いている方がたくさんいて、「さぁあなたも!」という圧力さえ感じる時があります。
だけど、井上さんの言葉を借りるなら、
皆さんに埋められることを待っている、世界の欠けたピースがきっと見つかる
自分探しに疲れている方、是非読んでみてください。
相手が出発点の生き方も素敵だと改めて思える一冊でした。