本と学びがある生活

自分の世界を広げたい。本を読んで感じたこと、たまに子育てについて書いています。

子供の「非認知能力の育て方」 幼児期の子供を持つパパ・ママが意識したいこと

こんにちは!

4歳、0歳2人の男の子を育てるママふっこです👶

このブログでは、子育てのこと、大好きな絵本・読書・旅行に関して書いています🌸

 

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「非認知能力」という言葉、近年教育界で大ブームですよね。

 

私も言葉は知っていたものの、具体的に子育てで意識することは?と思い読んだ本がボーク重子さんの「非認知能力」の育て方 心の強い幸せな子になる0~10歳の家庭教育

です。

 

 
 
ボーク重子さんは、アメリカで子育てをされ、娘さんが日本人で初めて「全米最優秀女子高生コンテスト」で優勝。このコンテストで重視されていたのが「非認知能力」
その後、「非認知能力」に関する本を複数出版され、現在もライフコーチとして活躍されています。
 
本書籍では、子供の「非認知能力」を育てるために、ボーク重子さん自身がアメリカでの子育てを通じて大切にされてきた考えが書かれており、
 
子供にどのように育ってほしいか?
そのために親が意識することは?
 
を改めて考え直すきっかけとなりました。
 

非認知能力とは?

非認知能力とは、「テストの結果」や「IQ(知的指数)」など、数値化できる能力(認知能力)ではない、総合的な「人間力のことです。

 例えば「くじけない心」や「想像する力」「コミュニケーション力」「問題を見つけ解決する力」などなど。

 

そう聞くと、新しい概念ではないですよね。

 では、なぜ今改めて「非認知能力」が注目されているのでしょうか?

 

それは、「社会の変化」が挙げられます。

 AI等の技術発展により、現在ある仕事が明日にはもう奪われるかもしれない。社会は常に変化し予測できないものとなっています。

これまでの知識詰込み型の勉強だけでは対応できず、変わりゆく世の中に柔軟に対応できる力=非認知能力が重要なんです。

 

 ちなみに、最近よく聞くレジリエンスも非認知能力の一つ。

簡単には折れにくい、しなやかな心。

どんな逆境からも這い上がっていける回復力。

 

予測のつかない世の中だからこそ、どんな時代や状況になっても臨機応変に対応できる力は重要ですよね。

 

非認知能力の家庭での育て方

 

さまざまな研究の結果、「非認知能力」がもっとも伸びるのは10歳までの乳幼児期らしいです。

また、この時期の幼児教育の有無で将来の高校卒業率や平均所得、犯罪率などに差がでるという研究もあるそうです(ジェームズ・ヘックマン教授の研究)。

 

そう聞くと、少し焦りますよね?😂

(えっこれまで意識してなかったー)

 

でも、ほんの少しの意識で非認知能力は家庭で育てることができるそうです。

私も、あまり意識してなかったけど、以外にできてたかも。と安心しました🙄。

 

具体的に書籍で紹介されていたのは、

 

・ルールをつくること

・対話をすること

・遊ぶこと

 

家族のルールを子供と一緒につくりそれを自分で守らせることにより、

達成感や自制心、自主性が育まれる。

親子との対話でコミュニケーション能力、自己肯定感が育まれる。

遊ぶことで問題解決能力や失敗から立ち上がるレジリエンスが育まれる。

 

どれも、実はやっていた!ということが多いですよね😊。

 

我が家の息子も外遊びが大好き。

例えば公園で子供用のロッククライミングに挑戦し、最初は全然できないのですが、

なんども手をかける石、足をかける石を変えてみて、試行錯誤と練習を繰り返し最後はできるようになったということがありました。

 

この一連の出来事でも、諦めない力や問題解決力、達成感などが育っていたんだろうなと思いました。

 

例えばここで、親が「まだ危ないからもう少し大きくなってからね」と言ったり、

手取り足取りやり方を教えてあげては、非認知能力は育まれません。

 

安全な範囲で、子供を信じて見守ること

それが非認知能力を育むのに大切なんだと改めて思います。

 

豊かな人生には「パッション」が必要

ボーク重子さんの娘さんの学校では、子供の勉強内容を一人一人の「好き」や「楽しい」から決めていたそう。

 

好きだから、楽しいから自分からやろうとする。もっと知りたいと思う。失敗しても、自分で工夫する。

つまり、「好き」は非認知能力を育む入口なんですね。

 

そして、その「好き」に「何のためにやるのか」という大きなビジョンが加わったとき、最後までやり抜く力や共感力が発揮される

 

本書でも、何より大好きで、それが自分以外の誰かのためにもなる。それが「パッション」であり、自分の人生を強く歩んでいくのに必要なものであると説いています。

 

確かにこの「何のためにやるのか」っモチベーションの根幹につながる部分ですよね。

 

例えば日本語の読み書き。

単に「覚えないといけないから」ではなく、「読みたい絵本を自分で読めるようになる」や「お手紙を書けるようになる」と目的を共有するだけで、学ぶことが楽しくなります👌。

 

日本の教育では、まだまだ「覚えること」や「答えのある問題をできるだけ早く間違えずに答えること」が重視されています。

その中で、どのような意味付けをしてあげられるのか、それが親として腕の見せ所かもしれません。

 

  

では、子供のパッションはどのように見つけたらよいんでしょうか🙄?

 

親がレールを敷く必要はありませんが、子供は自分の知らないことには興味を持つことができません。

例えば外の自然に触れ合う機会が極端に少なければ、虫や植物等に興味はなかなか沸かないと思います。

 

子供に色々なことに挑戦できる環境を提供する。その中で、「これっ!」というものが見つけられたようなら、そのサインを見逃さず伸ばしてあげる。

 

そうすることで、子供は勝手に好きを入口として色々な力を身に着けていくと思います。

 

ちなみに4歳長男が好きなものは戦隊・恐竜・虫。

戦隊は親世代にやっていたものまですべて暗記しています。「好き」の威力はすごいなと改めて実感。

恐竜も私より詳しく、図鑑を見ながら「これなんていう恐竜?」と聞くと、

得意げに語り始めます。(半分適当なようですが、その想像力もまた大切)

 

最後に

幼少期に「非認知能力」を伸ばさないといけない!と脅されると焦りますよね。

でも、これは親のほんの少しの意識で日常の生活や遊びの中で育まれるものでした。

 

私はこの本を読んで改めてどんな子供になってほしいか?と考え、

「自分で自分を幸せにする力」を身につけてほしいと思いました。

好きを見つけて一生懸命取り組む、失敗してもくじけない。

親として、そのような力を育む環境を提供していきたいと思います。

 

 ※ちなみに、子育てを中心に書いていますが「パッション」は大人にも大切。

 私も「何のためにやるのか」をきちんと設定できないまま勉強を始めて、途中でやめてしまうことが多々あります。。。目的意識があるからこそやり抜けるのだと改めて実感しました。